Webサイトの構築方法別に見るページ速度とセキュリティの違い
しかし、どの構築方法を選ぶかによって、ページ速度やセキュリティといったパフォーマンス面に大きな違いが生じます。
本記事では、HTMLを利用した静的サイト、CMSを利用した動的サイト、そしてSSR/SPAを利用したサイトのそれぞれの構築方法について、ページ速度、更新のしやすさ、SEO、そしてセキュリティの観点から詳しく比較・解説します。
自分のプロジェクトに最適な構築方法を見つけるための参考にしてもらえればと思います。
静的サイトか動的サイトかを考える
一般的にWebサイトを作る場合、静的サイトか動的サイトかを考える必要があります。
静的サイト (static) は、お知らせや新着情報、ブログなど更新する機能がないサイトを指します。
管理システムを必要としないため、サーバー要件に関係なく構築が行えます。
静的サイトと対をなすのが、動的サイト (dynamic) です。
動的サイトは更新を前提とした作りとなっており、管理システムやECカート、Webアプリケーションなどによってページが生成されます。
このため、ユーザーの操作や入力に応じて動的に内容が変わる構造を持ち、目的に応じた結果を返す仕組みを持っています。
静的サイトと動的サイトはそれぞれ異なる特性を持ち、用途や目的に応じて使い分けることが求められます。
次に、Webサイトの構築方法によって、そのサイトのパフォーマンスやユーザー体験が大きく異なります。
それぞれの方法について、構築難度、ページ速度、更新のしやすさを詳細に見ていきましょう。
HTMLのみを利用した静的サイトの場合
HTMLのみを利用した静的サイトは、最もシンプルなWebサイトの構築方法です。
静的サイトは、HTMLファイルを作成しサーバーにアップロードするだけで簡単に構築でき、特別なソフトウェアやデータベースを必要としません。
静的ファイルはサーバーから直接ブラウザに配信されるため、ロード時間が非常に短く、高速なページ速度を実現します。
概要
構築難度 | ★★★ |
---|---|
パフォーマンス | ★★★ |
更新の手軽さ | ★★★ |
SEO対策 | ページが多くなるほど大変 |
サーバー要件 | ほぼ無し |
コンテンツの追加や変更は手動でHTMLファイルを編集する必要があるため、頻繁な更新には不向きです。
SEOに関しては、HTMLのみで構築されたサイトは検索エンジンにとって理解しやすく、基本的なSEO対策が容易ですが、メタタグの管理やサイトマップの作成は手動で行う必要があります。
また、静的サイトは動的な要素が少ないためセキュリティリスクが比較的低いですが、最新のセキュリティプロトコル(例:HTTPS)を適用することが重要です。
CMSを利用した動的サイトの場合
WordPressやDrupalなどのCMS(コンテンツ管理システム)を利用することで、動的なサイトを構築できます。
これにより、サイトの更新が非常に簡単になり、情報やページの追加も容易に行えます。
ただし、CMSの設定やプラグインの管理が必要となり、ページ速度が遅くなることがあり、サーバーの環境要件も考慮しなければなりません。
概要
構築難度 | ★★★ |
---|---|
パフォーマンス | ★★★ |
更新の手軽さ | ★★★ |
SEO対策 | システムによる簡略化が可能 |
サーバー要件 | 有り |
CMSを利用した動的サイトは、ユーザーフレンドリーな管理画面から簡単にコンテンツを追加・更新でき、プラグインやテーマを利用することで機能やデザインのカスタマイズも容易です。
豊富なプラグインやテーマが提供されており、ECサイト、ブログ、ニュースサイトなど様々な用途に対応可能ですが、動的にコンテンツを生成するためサーバーへの負荷が高く、ページ速度が遅くなることがあります。
キャッシュ機能やCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用することで速度の改善が可能です。
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SSR / SPAを利用したサイトの場合
最新のWeb技術を利用したサイト構築方法として、SSR(サーバーサイドレンダリング)やSPA(シングルページアプリケーション)があります。
SSR | サーバーサイドレンダリングと呼ばれる技術を利用します。 サーバーでページをレンダリングしてからクライアントに配信するため、初期表示が速く、SEOにも効果的です。代表的なフレームワークにはNextやNuxtがあります。 |
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SPA | JavaScriptを利用してクライアント側でページを動的に更新します。 ユーザー体験が滑らかで、アプリのような操作感を実現できます。 |
SSG | 静的サイトジェネレーター(SSG)は、事前に静的なHTMLファイルを生成するツールです。 これにより、静的サイトの利便性とパフォーマンスをさらに高めることができます。 |
概要
構築難度 | ★★★ |
---|---|
パフォーマンス | ★★★ |
更新の手軽さ | ★★★ |
SEO対策 | SPAの場合、適切な処理が求められる |
サーバー要件 | めっちゃ有り(SSRの場合) |
SSRやSPAを利用したサイトは、高い学習コストと複雑な環境構築が必要であり、特にSSRの場合はサーバー環境の設定やデプロイの難易度が高まりますが、適切に構築すれば非常に高速なパフォーマンスを発揮し、CDNやキャッシュ戦略を組み合わせることでさらに速度を向上させることができます。
SSGを利用すれば、サーバー環境の設定やデプロイの難易度は殆どなくなり、セキュリティリスクも減らすことが出来ますが、フレームワークを用いた出力が一般的ですので、学習コストは変わりません。
当社のWebサイトもこのテクノロジーを利用して作っているよ。
デジタル庁なんかもこれだね〜
まとめ
Webサイトの構築方法は、目的やリソース、技術レベルによって選択する必要があります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、どの方法が最適かはプロジェクトの要件に依存します。
静的サイトはシンプルで高速、動的サイトは更新が容易で機能が豊富、SSR/SPAは高速かつSEOに強く、SSGはセキュリティと速度に優れています。
勿論、シンプルであればあるほど価格も抑えられるため、予算にあった最適な構築方法を選ぶのが適切です。
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