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キレイに動画を撮りたいけど何を使えばいいの? 映像制作会社が教えるカメラの選び方

キレイに動画を撮りたいけど何を使えばいいの? 映像制作会社が教えるカメラの選び方
こんにちはフロントエンドエンジニアのたくとです。

最近すっかりブログ担当と化していますが、ウェブや人事に関する投稿ばかりだったので、
先日会社のエライ人から「なんで映像に関するはブログないの?」と言われました…

どうしてウチの会社は何でもかんでも僕に言うんでしょうか…
映像の事なんて何もわからんですが、エライ人に言われてしまったのでとりあえずわかり易そうな話から書いてみたいと思います。

ということで、今回は「映像制作会社的 カメラの選び方」を紹介します!

ハンディカムでおなじみのビデオカメラ

映像制作会社的カメラの選び方

まず、最初に紹介するのは皆さんお馴染みのビデオカメラです。
ハンディカムと呼ばれることも多いですね。
一般的にはほとんどの方が動画撮影と言ったらこの形を想像するのではないでしょうか?
幼稚園や小学校などの行事でも良く見かけますしね。

メーカーでいうとSONY・Panasonic・JVC あたりが人気でしょうか。
価格も30,000円くらいのお手軽なモノから、200,000円超の高級機まで様々です。
昔はカセットテープみたいなフィルムや小さいDVDをカメラに入れて撮影していましたが、
最近はSDカードや内蔵HDDでの収録が主流になって、より手軽に撮影~編集が出来る様になりました。

という事で、まずはこのハンディカムの特徴をご紹介します。

ハンディカムの特徴

【メリット】小型軽量で全部入り
このタイプのカメラは非常に小型で、モノによっては手のひらにスッポリ収まってしまうくらい小さいです。
なので女性にも扱いやすく誰でも簡単に使えるからこそファミリー層に人気があるんでしょうね。
しかも小さなボディながら AF・20倍~30倍ズーム・手振れ補正・シーン別撮影など、とにかくあらゆる機能が備わっています。
とりあえずモニターを開いてRECボタンを押せばキレイに撮れるのが最大の売りでしょう!
【デメリット】狙った画が撮れない
デメリットというと語弊があるかもしれませんが、今回は映像制作者目線での判断になるので敢えてデメリットにさせてもらいますが、このタイプのカメラは映像の細かい調整が出来ないモノがほとんどです。
何をどう撮ってもホームビデオっぽい質感の映像になってしまいます…
まぁ考え方の違いなので普通に使う分には問題ないんでしょうが、演出や意図を加えた映像制作に使おうと思うと正直使いづらいです。
とりあえず鞄からサッと出してすぐ撮れるので、ドタバタしたテレビ番組制作のサブカメにはよく使います。
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8㎜テープのビデオカメラなんて…

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中の人の世代がバレるな

写真だけじゃない!一眼レフカメラ

映像制作会社的カメラの選び方

続いてご紹介するのは一眼レフ(ミラーレス)カメラです。
最近はこのタイプから動画制作の道に入った方も多いのではないでしょうか。
とはいえ一般の方が見ると「写真を撮るカメラじゃないの?」と思いますよね?

確かに元々は写真を撮るためのカメラです。しかし一時期から追加された動画撮影機能が好評を博し、今ではこのタイプのカメラでも動画が撮れるのが当たり前になり、さらには写真よりも動画専用機とも言える高機能モデルが多くなりました。
最近の比較的大きな商業作品でも、この一眼タイプのみで撮られたりするくらいメジャーになっています。

SONYのαシリーズ・PanasonicのGHシリーズ・富士フィルムのX-Tシリーズ あたりが人気でしょうか。
価格は本気でやろうと思うとちょっとお高くて150,000円~300,000円くらいが相場かと思います(周辺機器除く)

という事で、一眼レフタイプのメリット・デメリットをご紹介します。

一眼レフの特徴

【メリット】レンズが交換できる
このタイプのカメラの一番の特徴と言えばやはりレンズ交換でしょう!
明るい単焦点から、月の模様が撮れるほどの超望遠まで、状況に応じた最適なレンズを選択する事が可能です。
また、モデルによってはフルサイズの大判センサーが描く圧倒的な描画力が他のカメラにはない魅力です。
スチルカメラ用の豊富なアクセサリーも使えるので、気軽に持ち歩いて色々な場所で撮影できるのも良いですね
【デメリット】寄り引きが出来ない・長時間録画が出来ない
これも一概にデメリットというと語弊があるかもしれませんが、写真用のAFレンズを使用するため収録しながらズームを使用して寄ったり引いたりするのは厳しいです。
なので撮影前にしっかりと構図や動きを決めておく必要があります。
また「とある大人の事情」により30分を超える連続記録が出来ないモデルが多いので、イベントやセミナーなどの長時間記録撮影には向きません。

あとは、一般の方からすると写真機に見えるためかカメラを向けた後に「動画です」と言わないと、ポーズを決めたまま動いてくれない事くらいでしょうかw

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業務機と違って中古市場が豊富なのも入門者には嬉しいわよね♪

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GH4辺りなら10万円以下で4K収録が始められるからオススメだね

プロが扱う業務用ビデオカメラ

映像制作会社的カメラの選び方

続いてご紹介するのは業務用ビデオカメラです。
このあたりになってくると一般の方にはあまり馴染みのない形になってきますかね。
テレビ番組なんかでカメラマンが映り込んだりした時も大体このタイプを持っています。
以前は ”ENG” と呼ばれる肩に担ぐもっと大きいカメラが主流でしたが今回は割愛しますね。

弊社でもテレビ番組関連の案件があった場合やイベント収録の際には、この業務用ビデオカメラをメインに使用しています。
慣れてしまうとやっぱり使い易く安定感の高い、正に ”現場のカメラ” といった感じです。
メーカーはSONY・Panasonic・JVCあたりですが、圧倒的にSONYのシェアが強いイメージですね。
ベテランのカメラマンさんにPanasonicのカメラを渡すと渋い顔をするなんて話もあったりなかったり…

という事で、業務用ビデオカメラのメリット・デメリットをご紹介します。

業務用ビデオカメラの特徴

【メリット】細かな調整が可能
このタイプのカメラの一番のメリットと言えばやはり収録に関する細かい調整が可能な点でしょう。
現場の明るさや色温度、環境音といった周囲の状況に応じた調整が可能なので、しっかり扱えば極端な失敗が出る事はほとんどありません。
マイクやモニターと言った様々な外部機器も接続可能なので、現場の状況に応じたセッティングが可能です。
また、2枚のSDカードに同じ映像を同時記録も出来るので、とにかく失敗が許されないプロの現場向きの機材と言えるでしょう。
【デメリット】オート機能なんて要らんのです
やはりこれも一概にデメリットとは言えませんが、やはりプロ向けの機材なのでハンディカムや一眼レフの様な便利なオート機能はほとんどありません。
メリットの方では「極端な失敗はない」と書きましたが、それはあくまでもしっかり調整した上での話であり、電源を入れてRECボタンを押しただけではロクな映像は撮影できません。
またこの手のカメラは見たままを記録する方に向いているので、カラーグレーディング等の演出を加える映像が必要な場合にはオススメできません。

あとは見た目がイカツイ・値段が高い・重くて気軽に持って歩けないってことくらいでしょうか…

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一度業務機を使っちゃうと、意外とオート機能って要らないと思えるから不思議よね

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オートで収録してピント外してましたなんて言った日にゃあ…

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考えたくないわね…

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プロの技術も凄いけど、結局自分でコントロールできないと怖いってのが一番の理由だな

圧倒的映像美のシネマカメラ

映像制作会社的カメラの選び方

最後にご紹介するのはシネマカメラです。
その名の通り元々は映画を撮影するためのカメラですが、最近はフィルムからデジタルへの移行が進み映画以外でもテレビドラマやCMでも使用されるようになりました。
弊社でもメインでは Blackmagic Design のシネマカメラを使用していますが、従来に比べて価格的にも手が出しやすくなったのも大きな要因だと思います。
ARRI・REDが圧倒的2強ですが、SONY・Canon・Panasonic・BlackmagicDesign も良いモデルが沢山あり、4K・8K対応などの進化も他の機材よりも早いイメージがあります。

という事で、シネマカメラのメリット・デメリットをご紹介しましょう。

シネマカメラの特徴

【メリット】圧倒的映像美
このタイプのカメラの一番の特徴と言えばやはりその圧倒的な映像でしょう!
先にも述べた通り元々は映画を制作する際に使用するカメラなので当然ですが、一度シネマカメラの映像を観てしまうとなかなか他のカメラには戻れない魅力があります。
また、豊富な形式での収録やRAWという形式での収録が可能なモデルがほとんどなので、撮影後にしっかりと映像を調整し、狙い通りの世界観を作り上げる事ができるのも大きな魅力だと思います。

むしろ先ほどの業務用ビデオカメラとは真逆で、撮影後にしっかりと調整を行わないと何とも言えないボヤっとした映像になってしまいます。

【デメリット】機材が高額・ファイルが重い
デメリットというか、まぁ当たり前なんですがとにかく機材が高額です。周辺機器を含めてイチから揃えようと思うと余裕で数百万円かかります。
とてもじゃないですが個人が趣味で買えるような代物ではないです。
あと画質が良いという事は当然ファイル容量も重いってことです。
仮に丸一日収録したとしたら撮影データが1TBを超える事も珍しくありません。
そしてそのファイルを編集するためにはよりハイスペックなPCが必要になる訳で…もう考えたくないです
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ウチの会社も機材だけで一体幾らくらい使ったのかしら?

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聞くな

まとめ

以上、各ビデオカメラの特徴をザックリと紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
もちろんメリット・デメリットは使うシーンや使う人によって違いますので、これが全て正しいとは言えません。
(子供の運動会をシネマカメラで記録しろなんて言われたら最悪です…)

なので最初はあまり身構えずに手元にあるカメラで気軽に撮ってみて、自分の作りたい作品の方向性が見えてきた時に改めて悩めば良いと思います。
機会があればそれぞれのカメラごとのイメージの比較動画なんかも作ってみたいと思いますので、お楽しみに!

以上、フロントエンドエンジニアのたくとでした。