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今更聞けない?印刷物の用語をまとめてみた【基本編】

今更聞けない?印刷物の用語をまとめてみた【基本編】
こんにちは、毎回気づくと前回の投稿から数ヶ月が経っている中の人です。
今回のブログは知っているとデザイナーさんとのやりとりで役に立つ(かもしれない)印刷物にまつわる用語をまとめてみました。

基本の用語

まずはよく使われる基本の用語から紹介していきましょう。

入稿

入稿

弊社では主に「完成したデータ(印刷用データ)を印刷会社に送る行為=データ入稿」を指して使っています。
ですが、実はデザイン会社や出版社、印刷所にクライアントの皆様から印刷用データを作るための原稿や素材をお送りいただくことも「入稿」です。
頻出する割に、立場によって意味合いが変わるため実は扱いが難しいワードです。

初稿

初稿、第二稿、第三稿

クライアントからもらった原稿を元に制作した最初のレイアウトあるいはデータが「初稿」です。
1度修正が入ると第二稿、そこに修正が入ると第三稿というように数字が増えていきます。

校正

校正

原稿を元に誤字脱字等がないかチェックを入れる行為が「校正」です。
出版社などでは印刷所に入稿する前に「校正紙」と呼ばれる仮出力した用紙と照らし合わせて訂正を入れます。

色校正

モニター上の色と印刷物の色の違い

モニター上で表示されている色と実際に印刷される色にはどうしても違いが発生します。
実際に大量生産する前に印刷をしてみて発色をチェックする行為は「色校正」と呼ばれます。
色校正には大きく分けて以下の2種類あります。

簡易校正
主にインクジェットプリンターやレーザープリンターを活用し出力する簡易的なチェックです。
本番とは相違が発生する可能性がありますが比較的安価かつ短納期で、しないよりはした方が精度が上がります。
本機校正
実際に利用する機材とインク・用紙で出力します。
実際の機材を動かす都合上、ある程度の納期と予算が必要になりますが思い通りの仕上がりになる可能性が高くなります。

校了

校了

全ての「校正」が完了し、これ以上修正がなく、印刷工程に進んで良い状態になると「校了」になります。
余談ですが、残りが微修正でクライアント側でこれ以上のチェックは必要とせず、制作側のみでチェックを行い入稿する場合は「責了(責任校了)」と言います。
主に納期に急いでいるパターンで発生しますが、この場合クライアントの想定していない状態で印刷されてしまう可能性が多少なりとも発生するため、できる限り最後まで「校正」をした方がより安全でしょう。

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印刷物では一度「校了」したらもうその版での修正はできないよ。
そのまま印刷の作業に回してしまう(=データ入稿してしまう)ので。

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弊社でも一度印刷所にデータ入稿しちゃうともう戻しが効かないので、修正分を再入稿することになってしまって印刷費が当初の予定の倍以上かかったり、希望している納期に間に合わなくなったりするかも!
よ〜く確認してから「校了」して欲しいな!

基本の入稿データについて

続いて印刷所に入稿するためのデータを見てみましょう。

トンボ(トリムマーク)

コーナートンボ、センタートンボ

印刷所に断裁する位置や折加工などの加工位置を示すための指定です。
断裁用の四隅のトンボのことを「コーナートンボ」、上下左右の中心にある位置合わせ用のトンボのことを「センタートンボ」と言います。

塗り足し・仕上がり位置

塗り足し、仕上がり位置

先に挙げた「コーナートンボ」の線の外側は「塗り足し」を指し、内側は「仕上がり位置」を指しています。
縁なし印刷の場合、入稿用データには一般的に3mm※の塗り足しを設け、仕上がり位置で断裁することで縁まで綺麗に印刷された印刷物が出来上がります。
※塗り足しの範囲は印刷物によるため、もっと大きい範囲を塗り足しにする場合もあります。

天地・左右

天、地

印刷物において上方向は「天」下方向は「地」と呼びます。左右方向はそのまま「左」と「右」です。
主に両面印刷がある場合などに方向を間違わないために天地の表記をします。

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一般のお客さんにトンボあるいは塗り足し付きのデータを渡すことって原則ないんだけど、印刷所に出す場合は必須なんだ。

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ちなみに断ち切りの位置は数ミリずれることもあるからあまりギリギリに切れちゃいけない要素を配置すると大変なことになることも……

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中の人は断裁ズレが目立たないようにA4仕上がりなら大体5〜10mm程度は外周に余白を設けることが多いかな。

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余白をきちんと設けることで見る側の息も詰まらないし、いいこといっぱいなんだね〜

印刷物の種類について

世の中にはいろいろな形の印刷物があります。代表的なものをご紹介します。

フライヤー(チラシ)

フライヤー(チラシ)

1枚の紙に印刷した、いわゆるペラ物を指します。
比較的安価かつ短納期で用意ができるため、イベントや店舗などでフリー配布する場合によく活用されます。
ちなみに「フライヤー」という名前の語源は元々飛行機に乗って上空から広告をばら撒いていたからで、日本で使われる「チラシ」という名前も広告を撒き「散らし」するところから来ているのだとか。

リーフレット(折パンフレット)

リーフレット(折パンフレット)

1枚の紙を折り畳んだ印刷物です。
複数ページをまとめたパンフレットに比べ掲載できる情報量に限りはありますが、多少なりともページ展開ができるため複数のカテゴリーの情報をわかりやすく伝えることができます。
また、折り畳んでいることで携帯性も高いため施設案内やマップなどでもよく活用されます。

パンフレット(小冊子)

パンフレット(小冊子)

複数枚の印刷物をホチキス等で綴じることで簡易的に冊子化したものがパンフレットです。
フライヤーやリーフレットと比較してかなり多くの情報を掲載することができる一方、生産コストもかなり上がるため、採算性とのバランスを考慮する必要があります。
余談ですが、ユネスコの定義上では「表紙を除いて5ページ以上、48ページ以下の非定期刊行物」のことをパンフレットといいます。それ以上は書籍の扱いなのだそう。

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弊社に一番よく依頼されるのはA4サイズのフライヤー(チラシ)だね。

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近年WEB媒体が中心の広告が増えたとはいえ、持ち帰ってもらえるチラシは覚えてもらったり、口コミの材料になったりとまだまだ活躍しているね。

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二次元コードで紙からWEBへの導入もスムーズだからチラシや名刺に入れたいって要望も多いね〜

まとめ

ということで今回は印刷物を作っていると頻繁に登場する基本のワードから紹介してみました。
弊社は特に一般企業様とやりとりすることが多いので、お客さまに具体的な専門用語の利用を強要することはほぼありませんが、知っているとちょっと知りたいことを検索するときの助けになったりもするので今回の記事で興味を持っていただけたら幸いです。

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ちなみに今回のブログはシリーズで何回か印刷にまつわる色々を紹介する予定です。

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次回は小冊子についての記事を投稿する予定だよ!

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