【祝HD】ロマンシング サガ ミンストレルソング リマスタークリア後感想

神は人をつくり、人は物語をつくる

舞台はマルディアスという世界。
邪神サルーインが復活しようとしているので、これを何とかするのがストーリーです。
戦闘をこなすことで、ストーリーが進展し、やがてサルーインとの決戦に巻き込まれていきます。

明確なストーリーは序盤だけ、あとはフリーシナリオとなります。
いわゆる恒例のSaga形式です。
ストーリーは、ゲームをプレイするだけだと薄く感じますが、実際は膨大な情報量です。
設定史料など詳細を知りたい方は、アルティマニアを購入してください。

Sagaだけに、いつも通り長い文章がなくトントン拍子で話が進みます。
選択肢も「Yes」or「No」ですが、従来のRPGと異なり、Noを選択するとイベント毎消えるケースも多いので、選択は重要となります。

楽しい。倍速機能(2倍、3倍)によってサクサク動きます。
PS2版をやっている自分からすると、もはや別ゲーの領域です。

とはいえ、戦闘が楽になる = やり込みが容易になる　という考えにも到達できるため、一般的な「ゆとり仕様」に分類されるかと思います。
とくに、強敵が突然現れ一掃されるSagaにおいて、「逃げる」と「煙玉袋」による仕様変更は明確にNGだと感じた。
こういった初心者救済をリマスター版で導入するのは、毎回のことながらやめてほしい。

セーブ、ロード機能の拡張によって、負けたらすぐやり直しが出来るという仕様は、昨今のゲームによく見られるものだが、上記の「逃げる」と「煙玉袋」の仕様変更により、戦闘難易度は原作に比べ、遥に劣るため緊張感のある戦闘ではなくなってしまった。

オーヴァドライブ、クイックタイムあたりを弱体化すれば良かったのに・・・。

武器

種類は少ないが、後述するカスタマイズにより相変わらず自由度は健在。
武器や防具はカスタマイズ可能で、道中手に入れる素材により性能と強度を強化できる。
適正素材を利用すれば、武器毎に成長が見込まれ、目的に応じたカスタマイズも可能となっているのが嬉しい。

防具

防具は装着する部位によって、性能に違いがある。
例えば、防御力の高い鎧を装備すれば、装備重量が重くなるため戦闘で不利になったりと芸が細かい。
こういったシステムを理解することで、戦闘が楽になるのもSaga特有の仕様です。

綺麗、PS2版をやったあとに見ると明確に違いが出ている。
特にキャラクターの微細なぼやけが無くなったことにより、印象がだいぶ異なってくる。
アイシャ可愛いよ・・アイシャ・・・

小林智美さんのデザインも綺麗に見られるので服飾の参考にもなりました。
ミンサガのキャラクターデザインは、一般的なRPGのキャラデザインと異なり、独特な特徴を持ちますので、人を選びますが自分は大好きです。

すごくいい。
「俺たちゃ海賊」「熱情の律動」など個性的な曲が多いですが、戦闘曲やキャラクター毎のBGMも心地良い。
久しぶりにナイトハルト殿下の「デッデッデデデデ！(カーン)」を聞いたときは笑ってしまった。

制作する時代が異なるので仕方ないが、BGMに若干のアレンジが入っているとよかったかもしれない。
聖剣LOMリマスターのように、原曲とアレンジを切り替えられる機能があったら感涙していた。

Sagaと言えば、イトケンさんが印象的ですが、私は浜渦さんの「feldschlacht」も大好きです。
最近だとサガスカの「花咲きほこる時～ウルピナテーマ」がすごく良かったです。

シェリルやモニカが仲間として誘えるようになりました。
シェリル可愛いよ・・シェリル・・・

倍速機能や煙玉袋、術の拡張など多くの変更点があるみたいですが、一番の目玉と言えるのが「青の剣」の入手率の変更。
乱数利用であればPS2番でも大したことはありませんが、

単純に青の剣が手に入る可能性がある地図の確率（0,021～0,024%)
地図から財宝と発掘し、青の剣が手に入る確率 (1/675～1/2430%)は、変更しないで欲しかった。
大事なので、もう一回書きますが、青の剣の入手確率は変更しないで欲しかった。

ゆとりはいらない、スパルタでいい。
それもサガである。

例に漏れず、ゆとり仕様のリマスターとなったロマンシング サガ ミンストレルソング リマスターですが、楽しかったです。
年末年始はサガをずーっとやるくらい面白いです。
皆さんも是非！