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動画の印象がグッと変わる、動画撮影の基本的な構図知識

動画の印象がグッと変わる、動画撮影の基本的な構図知識
こんにちは、フロントエンドのたくとです。
今回は動画撮影時の構図(画角)についての基本的な知識のご紹介です。
とはいえ、構図に関しては写真撮影も基本は同じなので、動画に限らず覚えておいて損はないと思います。

ちなみに今回はインタビューを想定した人物撮影のイメージです。
それでは早速いってみましょう!

※本文中の画像は社内にあった物を撮影しただけで、特に意図はありませんのでご了承下さい。

日の丸構図

日の丸構図イメージ

まずご紹介するのは日の丸構図です。
これはその名の通り、画角の真ん中に被写体を置く構図です。
おそらく多くの方が撮影というと自然とこの構図で撮られているのではないでしょうか?

この構図の良いところは被写体がわかりやすく、説明するまでもなく見る人の目線が自然と被写体に向くところです。
物撮りにしろポートレートにしろ、これ以上わかりやすい構図はないですね。

逆にこの構図は特に意図がなく単調なので、日の丸構図が続くと画が連続する動画では非常に退屈な印象になってしまいます。
ですので敢えて「ここぞ!」というシーンで使った方が印象的になるでしょう。

インタビュー撮影では視聴者へのメッセージを伝える際によく使います。

キャラクターアイコン

わかっちゃいるんだけど、ついつい日の丸構図で撮っちゃうのよね~

キャラクターアイコン

別にダメな構図って訳じゃないんだけど、やっぱり面白味には欠けるよね。

三分割構図

三分割イメージ

続いてご紹介するのは三分割構図です。
これもその名の通り、画角の上下を三分割にして、それぞれのエリアや線の交わる箇所に被写体を置く構図です。

三分割イメージ2

こうするとわかりやすいでしょうか?

この構図の良いところは、画面の中に空間が生まれるので、被写体の周囲の状況を伝えたり、目線の先をイメージさせることで前向きな印象を与えることができます。
テロップや写真も挿入しやすいのでインタビュー撮影の場合は、ほぼこの構図を中心に撮影してます。

またこの構図は被写体以外の物を画面内に入れることも出来るので、同じ様なカットでも違った印象を与えることができます。特にこれといったデメリットのない万能な構図と言えるでしょう。

ちなみに、

QuickSiteイメージ

空間を後ろに取ると、名言を言わせたり、回想シーンなんかに使える構図になります。

キャラクターアイコン

この構図を覚えると一気にオシャレ感が増すのよね~

キャラクターアイコン

最近はカメラの液晶画面にガイド線を表示する機能がついてるから、現場でもイメージもしやすくて便利だよね。

煽り・俯瞰

煽りイメージ

続いてご紹介するのは煽り(あおり)です。
この構図を使うことで被写体に威厳や成長的なイメージを与えることができます。
また人物以外では構造物の高さを表現する時にも使えます。

ただし、この構図は場合によっては偉そうで尊大なイメージになってしまう場合があるので、被写体の立場や話の内容に応じて使い分けるようにしましょう。

俯瞰イメージ

逆に煽りとは反対の構図が俯瞰(ふかん)です。
この構図は第三者的な視点を演出できるので、周囲の状況を説明したり、場面転換のあとに使うと視聴者の理解が深まります。

ちなみに真上から撮り下ろすことを真俯瞰(まふかん)と言います。
料理の撮影などではテーブルの真上から全体を撮影することがありますが、人物撮影では映してはいけないデリケートな部分が映る可能性があるのでまず使いませんw

キャラクターアイコン

有名な独裁者のヒ●ラーの演説シーンは、煽りで撮られていることが多かったらしいわね。

キャラクターアイコン

偉大なリーダーのイメージを演出するのに最適だったんだろうね。

サイズ

最後にご紹介するのは画角のサイズです。

クローズアップイメージ

クローズアップ

バストアップイメージ

バストアップ

ミドルショットイメージ

ミドルショット

ロングショットイメージ

ロングショット

といった感じで、被写体の映る大きさや範囲を変えることで、場面転換をしたり、映像により説得力を持たせることができます。

なお、これは編集の際の話にもなりますが、画のサイズを変える場合は、思い切りよく大胆に変えるようにして下さい。
よく見かけるのはバストアップとクローズアップの差が乏しく、大して変わっていないように見えるケースです。
サイズが大して変わっていない画を繰り返すと視聴者にその意図が伝わりづらくなってしまう上に、メディアによっては「同ポジ」や「ジャンプカット」と言われる編集ミスのような扱いをされる場合もあります。
かと言ってロングショットからクローズアップもギャップがあり過ぎて視聴者がビックリしてしまう可能性があるので、2サイズくらいの変化が最適でしょうか。

キャラクターアイコン

最初のうちはサイズを大胆に変えるのって、なかなか難しいのよね~

キャラクターアイコン

インタビュー撮影だと話の繋がりがあるから、2カメで違うサイズを抑えるのが基本だね。

まとめ

以上、ザックリとよく使う構図をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
ぶっつけ本番で画面内にしっかりと収めることを意識しすぎると、ついつい日の丸構図になりがちなので、事前に編集のことも考えながら構図を考えて撮影に臨むことが大切ですね。

次回はもう少し動画寄りのお話をしたいと思っていますので、お楽しみに!

ちなみに今回撮影に使用したこの”某キャラクター”の胸についている コレ↓ が何なのか、ご存じの方がいらっしゃったらお問い合わせフォームより回答をお寄せください。

QuickSiteイメージ

以上、フロントエンドのたくとでした。