Webデザイナーは誰でもなれるのか?必要な知識・スキルとは?

Webデザイナーは誰でもなれるのか?必要な知識・スキルとは?
今回は、Webデザイナーの職業についてお話しします。
一般的にWebデザイナーは簡単になれると思われがちな職業です。
資格も不問ですし、HTMLというマークアップ言語もタグで囲めばいいだけなのでプログラミング言語に比べ、導入のハードルが低いです。
では、実際にはどうなのでしょうか?

Webデザインにおける知識量

Webデザインにおける必要な知識は以下の通りです。

グラフィックソフト Adobe系グラフィックソフト / figma等の知識
HTML HTMLによるマークアップ、構造化データの利用
CSSスキル 主に装飾に利用するCSSの利用
Javascriptスキル 各種モダンフレームワークの利用、およびプログラミングによる開発
他言語スキル CMS構築に必要な言語、DB操作やサーバーサイドでのプログラミング経験

上記に述べたのは業務を行う上で最低限の経験と知識です。
実際には、上記に加え3Dによるモデリングや、クラウドやVPS、Linuxなどサーバー側で利用する知識が求められます。
分業でのデザイナーは上記に該当しないかと思われますが、兼業のデザイナーはこれらを解決することが必要です。

Webサイトを制作するためには、さまざまな技術を理解し、より高度で複雑なレベルで考える能力が必要です。
全体のデザインだけでなく、アプリケーションの細部まで考えなければならないのです。
こうした細部をしっかりと把握するために、ウェブデザイナーは数学やプログラミングの基礎知識を身につける必要があるのです。

数学が必要な理由

Webデザイナーには数学の知識が必要不可欠です。
範囲は高校数学までで問題ないでしょう。しかし業務によって線形代数も必要不可欠です。
線形代数は高校数学で学んだ人とそうでない人と分かれてしまう領域ですが、きちんとした高校数学への理解があれば数十時間で把握できるでしょう。

Webデザインにおける数学の重要性を理解する

数学はWebデザインの基礎であり、複雑な問題を解決し、より高いレベルで思考し、Webサイトデザインの複雑な詳細を理解するのに役立ちます。
数学は、効果的かつ効率的にWebサイトを設計し、トラブルシューティングやデバッグを行うためのスキルが得られます。
さらに、数学は複雑な問題を分解するのに役立ち、WebデザイナーはWebサイトの多数の構成要素を通して考えることができるようになります。

Webデザインスキルにおいて微積分は必要か

微積分は、Webデザインに役立つ数学の主要な構成要素の1つです。
この数学の一部門は、関数とその微分を扱っており、これをWebデザインに適用すると、Webサイトが時間とともにどのように動き、変化し、適応できるかをデザイナーに洞察させることができます。
微積分の助けを借りて、WebデザイナーはWebサイトの動作を予測し、複雑な機能を計画、設計、実行することができます。

また、微分を用いることでグラフィックにおけるグラフの生成に用いられます。
グラフィックソフトを利用すれば、知識がなくてもデザインが行えますが、プログラム上でデザインを表現するには、これらの理解が必要です。

三角関数の力をWebデザインに活用する

三角関数は、波の表現、円運動などのデザインを開発することができるため、Webデザインにおいても重要です。
三角関数を理解することでWebデザイナーはWebサイト上で複雑な動きを作り出すことができ、視覚的効果やパララックス・スクロールなどの魅力的なデザインを作り出すことができます。
一般的にプログラミングでは弧度法を用いますが、その際に三角関数を理解していない場合、劣悪なソースコードを生み出すこととなります。

線形代数をWebデザインに活用する

昨今流行する3Dコンテンツですが、Webデザイナーは3Dコンテンツのモデリング、またはプログラム上での実装が責務です。
3D制作において、先に述べた三角関数に加え、線形代数を利用することがあります。
これは、シェーダーの処理に含まれる各頂点の計算に利用されます。

キャラクターアイコン

ぶっちゃけ、数学ってどの分野でも必要だよね〜

キャラクターアイコン

本質に目を向けると大体数式がゴロゴロしてるからね。

プログラミング

ひと昔前のWebデザイナーはHTMLマークアップのみが出来れば良いと言われる時代でした。
そのため、自分でWebサイトを作ったことがある人にとって、ハードルはとても低い業種だったと言えます。

しかし、現在では上記のマークアップに加え、構造化データの埋め込み。
Javascriptフレームワークによる高度な設計、サーバーサイドを絡めた処理の実装など要求されます。
これらが実現出来なければ、Webデザイナーとして業務を行うのは難しいでしょう。

また、ビジュアル面の制作においては先に述べた数学に加え、ライティングの基礎からレンダリングに関する知識も必要となります。
デザインというものは、単に見た目の良し悪しや、使いやすさを追求するものではなく、サイト全体の設計を行うことになりますので、豊富な知識や経験が求められるのです。

まとめ

デザインやグラフィックに関連する職業の場合、他に知識が必要になるのは必然です。
例えば、イラストレーターであれば数学、物理学・動物や植物、昆虫に関する知識はもちろんですが、解剖学にも秀でていなければなりません。
かのレオナルドダヴィンチのように様々な要素を取り込み、優れたアイデアと技術に昇華させるのは難しいでしょうが、目標とするのは悪いことではありません。

Webデザイナーという職業も、デザインのみならず数学やプログラミングに対する知識も必要になるので、
そういった意味であれば、Webデザイナーという職業は難しいと言えるでしょう。

キャラクターアイコン

レオナルド優秀すぎ