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今更聞けない?印刷物の用語をまとめてみた【加工編】

今更聞けない?印刷物の用語をまとめてみた【加工編】
知っているとデザイナーさんとのやりとりで役に立つ(かもしれない)印刷物にまつわる用語をまとめてみる記事、第4回です。
今回は印刷物をよりよくする「加工」をいくつかご紹介していきます。

第3回の記事(紙編)はこちら 第2回の記事(冊子編)はこちら 初回の記事(基本編)はこちら

表面への加工

PP加工

グロスPP・マットPP

※画像は上がグロスPP、下がマットPP

名称通りポリプロピレン素材のフィルムを印刷物の表面に圧着する加工です。
主に冊子の表紙などに利用されます。

PP加工を施すことで印刷物の高級感をアップさせることができる他、擦れや湿気に対する耐久性を向上させることができます。
注意点として、PP加工を施すと元の印刷物よりも若干色が濃いめになるなどの色味の変化があること、紙とフィルムの伸縮率の違いにより反りが発生する可能性があることなどが挙げられます。

また、利用するPPの種類によって様々な質感や光沢表現ができますが、一番ポピュラーな種類としてツヤのある光沢仕上げになる「グロスPP」ツヤのないしっとりとした仕上げになる「マットPP」の2種が挙げられます。
一般的に「グロスPP加工」を施すと艶やかで鮮やかな表現に、「マットPP加工」を施すと落ち着いたより高級感のある表現になります。
どちらを利用するかは印刷物自体やその利用場面によって選択する必要があります。

ラミネート加工

ラミネート加工

パウチ加工とも呼ばれます。
PP加工で使われるフィルムよりも厚く硬質なラミネートフィルムで印刷物を挟みこみ、熱圧着するものが一般的です。
印刷物の外側までフィルムのフチができることが特徴で、PP加工よりも高い耐久性・耐水性を持ちます。
水や食品等で汚れても拭き取ることができるため、飲食店のメニューなどでよく利用されます。

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PP加工は言葉でピンとこない人も本のカバーとかで触れたことのある人多いんじゃないかな

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ラミネート加工は飲食店のメニュー以外だと病院の診察券なんかでも見るかも!
繰り返し使う耐久性が必要なものには便利な加工だね

色々な折加工

二つ折り

二つ折り

文字通り紙を1回折ることで二つ折りにします。
4ページ分の構成にすることができるため簡易的なリーフレットなどでよく利用される加工です。
折り位置を中心に設け、半分に折るのが一般的ですが、折り位置を中央から左右にずらすことで中身への導入を設けたりすることもできます。

巻き三つ折り

巻き三つ折り

紙を2回折り、1面を内側に巻き込む形で三つ折りにする加工です。
6ページ分の構成にすることができ、二つ折りよりも構成が複雑なリーフレットを作ることができます。
中に巻き込まれる面は他の面よりも若干幅を短くする必要があります。

外三つ折り

外三つ折り

巻き三つ折りとは異なり、1面を内側に巻き込まずそのままジャバラ状に折る形で三つ折りにする加工です。
表紙・裏表紙以外のページについては展開が指定できないため、順序を立てて読ませたい書籍的な構成のパンフレットには不向きですが、紙全体を開くことが容易なため紙面を大きく使いたい地図などに活用できます。

観音折り

観音折り

紙の両端をそれぞれ内側に折り込み、更に中央でもう一度二つ折りにする加工です。
いわゆる「観音開き」のように両側に開くことからこの名前で呼ばれています。
表裏合わせて8ページ分もの情報を整理することができ、開く方法もほぼパターンが固定できるため複雑なページ展開のパンフレット等に向いています。

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紙の折り方はここで全く紹介しきれない程度にとってもいっぱいあるの

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折り方ひとつで見せ方が全く変わるから考えるのが面白い部分でもあるね!

特殊な形状にしたい

トムソン加工

トムソン加工

いわゆる型抜き加工のことです。
トムソン型と呼ばれる刃を組み込んだ木型を用いて紙を自由な形状で型抜きします。
丸などの特殊形状の印刷物を作ったり、用紙の中を窓抜きしたりすることができます。
また、切り抜く以外に折り目やミシン目をつけたりすることもでき、商品パッケージなどにも利用されます。

プロッターカット

プロッターカット

カッティングプロッターと呼ばれる、データ上の指定通りに刃を動かすプリンターのような機械を用いて紙を自由な形状に切り抜きします。
特定の型を作らずにカットができるため、小ロットの場合はトムソン加工よりも安価になります。量産前のテストカットなどにも最適です。

レーザーカット

レーザーカット

レーザー光を照射して紙をカットします。
熱で切り取る都合上素材によっては若干の焦げやヤニがつく場合もありますが、前述のトムソン加工やプロッターカットでは難しい複雑な形状でも加工することができるほか、完全に切り抜かない「ハーフカット」で折り目をつける加工なども可能です。

変形断裁

A4やB5などの定型の規格とは異なる形状に断裁する加工です。
正方形や短冊形などやや変わった形状の印刷物を作りたい場合に利用されます。

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トムソン加工とプロッターカットとレーザーカットはよく似た加工だけど、基本的に大量に生産、あるいは繰り返し生産する場合は型を作るトムソン加工になることが多いかな

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トムソン加工は「型」を作るのが一番コストがかかるんだけど、繰り返し増刷する予定がある場合は型を1年等の一定期間保管することができることも

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高価な加工だからこそ、利用予定を明確にしておくことでコストが下げられることもあるから作る時は是非相談してね

特殊な印刷をしたい

特色印刷

特色印刷

CMYKの4色掛け合わせで表現できない色を特別なインクで印刷します。
蛍光色や白、金や銀などが再現できない代表的な色です。
また、企業ロゴなど絶対に色を統一しなくてはならない場合などにも特色指定を用いることがあります。
特色印刷の際には「DIC」や「PANTONE」等のインクごとのカラーチップ(インクの色見本)を用いて指定します。
色の種類や利用する色数によって必要な費用が上昇しますが、逆に色数を絞ったりすることで比較的安価に特殊な印刷を施すことも可能です。

箔押し

箔押し

金や銀、ホログラムなどの金属箔を紙に転写する加工です。
プレス機と高熱の金属型を用いて強い圧力で箔のシートと紙に押しつける加工が一般的で、ホットスタンプ加工とも呼びます。
型と金属箔が必要な都合上、若干高価な加工ではありますが、非常にインパクトと高級感のある印刷物が仕上がります。
多くの場合面積によって費用が変わるため、ロゴやキャッチコピーなど「ここぞ」というところのみに使うと効果的です。

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ちょっとイレギュラーだけど、色の濃い紙に白印刷をした後、上からCMYKのフルカラー印刷を重ねるってこともあるね

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箔押しも主流のホットスタンプとは別にコールドフォイルっていう糊を印刷して箔を転写する方法もあるんだ、こっちもフルカラー印刷を重ねることができたりして面白いからまた何かの機会にご紹介したいな

まとめ

ということで今回は代表的な印刷物の加工についてご紹介しました。
紙選びよりもさらに一歩踏み込んで特殊加工を施すことで機能性や品質を大きく上げることができます。
特殊加工の多くは指定が難しかったり、そもそもイメージがつかないことも多いと思われますので「こういうことできるの?」「こういう機能が欲しいんだけど……」のようなふんわりしたイメージでも構いませんので、ご依頼の際は是非ご要望をお聞かせくださいね!

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前回と裏腹にめちゃくちゃ遅くなってしまった「加工編」ようやくお届けできました

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今回のシリーズはこれで一旦一区切りだけど、また面白い印刷のお話もできるといいな!と構想中です、乞うご期待〜

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